僕が旅をするときに一つ大事にしていることがある。

それは、少しだけ立ち止まること。進みつつ一旦ほんの少しだけ

旅の途中で止まること。ここでの意味は宿泊するではなく一旦止まること。


流行りのCafeとかも好きだけどふと目に留まり

五感が赴くままに興味のある場所に入って止まる。

そうすると今までの見たもの感じたものを整理して

次の場所に向かいそして、また五感を刺激される。


四条河原町。現代と過去が混じる街の少し目に止まることない

場所にある『フランソワ喫茶室』


19世紀のフランスの画家 フランソワミレーの名前から

名付けられて1934年にできたCafeではなく喫茶室。

大人だけしか入ることを許さないような佇まいで内装。


開業当時の日本は言論の統制がある世の中

創立者はフランスの自由な思考と国作りに憧れて

芸術と思想の語らいの場所を作りたい思いで創業し

当時の日本と全く違う今日まで大人な空間として開業してきた。


少し苦味のあるコーヒを飲み

そして少し立ち止まりながら考える。

何でもないことを時間をかけて。そして考える。


いつもこういう場所で頼むのは決まって

ブラックのコーヒ。

なぜなら余計なことを考えずゆっくりとその空間を味わえるから。


このお店のコンセプトであると思う

『自由と創造』

誰でも簡単に発言でき表現できる時代に

激動の時代を乗り越えたこの喫茶室で

たまには一旦立ち止まるのも悪くない。


フランソワ喫茶室(Salon de the FRANCOIS

600-8019

京都府京都市下京区 西木屋町通四条下ル船頭町184